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ティエスのタネ。

No,022 肺結核について No,022 肺結核について
肺結核とは結核菌という細菌が肺の内部で増えて、肺に炎症を起こし、続いて肺が壊れていき、呼吸する力が低下する病気です。
肺結核と聞くと、なんだか『昔の病気』という気がしませんか?しかし、実際は現在でも発症する人がいる感染症のひとつです。結核を『昔流行った病気』のように思い、身近に接する機会がなくなったいま、正しい知識を知っていただくため、今回は結核についてお話ししたいと思います。

感染と発病

普段、私たちが会話をしているときや咳をしたときには、肺の奥からシブキが吐き出されます。例えば、肺に結核の病巣を持つ人であった場合、このシブキの中に結核菌が含まれていて、これが近くにいる人に吸い込まれると感染を起こすのです。
このように結核を発病している人が体の外に菌を出すことを「排菌」といい、空気中に飛び散った結核菌を他の人が吸い込むことにより感染することを「空気感染」といいます。
シブキの中の結核菌は、早く吸い込まれないと紫外線によって殺されます。つまり、結核感染は、食器などの物を介してうつることはなく、検査でたんの中に菌が大量にある人が咳をしている場合に、そばにいる人に対して感染することが多いのです。
結核菌を吸い込んでも、多くの場合は体の抵抗力により追い出されます。しぶとく菌が体内に残る場合でも、ほとんどが免疫によって封じ込められたままで発病しません。このように、菌が体内に潜伏したまま活動していない状態が「感染」です。 感染しただけの状態なら、周囲の人にうつす心配はなく、また感染したからといって全ての人が発病するとは限りません。
「発病」とは感染した後、結核菌が活動を始め、菌が増殖して体の組織を冒してゆくことをいいます。症状が進むと、せきやたんと共に結核菌が排菌されます。ただし、発病しても排菌していない場合は、他の人にうつす心配はありません。結核菌に感染した人が発病する確率は、5〜10%といわれており、感染してから2年くらいで発病することが多く、発病者の60%くらいの方が1年以内に発病しています。
しかし、ごく稀に感染後の数年〜数十年後に結核を発症することもあるため、いつ発病するのか正確にはわかりません。特に抵抗力のない人(お年寄り、過労、栄養不良、他の病気による体力低下等)は注意が必要で、免疫力が弱まっているときは、結核菌が再び活動を始め、発病しやすい状態と考えられています。

肺結核になったら

No,022 肺結核について もし肺結核と診断されたら、入院や通院をして、お薬で治療していきます。3〜4種類のお薬を約6ヵ月間服用します。医師の指示通りにお薬をのまないと、薬の効かない「耐性結核菌」が出来てしまい、通常の治療よりも多くの薬をさらに長期間服用しなければならず、場合によっては手術で病巣を切除せざるを得ないこともあり、入院期間も長くなってしまいます。治療を開始したら医師の指示を守ってお薬を服用することがとても大切です。
なお、結核を予防するには栄養バランスのよい食事、十分な睡眠や適度な運動など、免疫力が低下しにくい規則正しい生活を心がけましょう。
特に子供の結核予防にはBCGワクチンが有効なことが証明されており、日本では生後4〜6ヵ月までに1回受けるように勧められています。
また、定期的に健康診断を受けることでの早期発見、早期治療も重要です。初期の症状はカゼと似ていますが、咳・たん・発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。ほかにも、体重が減る・食欲がない・寝汗をかくなどの症状もあります。さらにひどくなると、だるさや息切れ・血の混じったたんなどが出始め呼吸困難に陥って死に至ることもあります。咳やたんが2週間以上続いたら、結核を疑って早めに医療機関を受診しましょう。

それでは今回はこの辺で。
次回のティエスのタネもお楽しみに。

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