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ティエスのタネ。

No,013 加齢だけじゃない?!過活動膀胱のこと No,013 加齢だけじゃない?!過活動膀胱のこと
2012年が明けて早いもので1ヶ月が経ち、お正月気分もすっかり抜けてしまいましたね。あいかわらず寒い日が続いていますが、みなさん風邪など引かれていませんか?
さて、寒くなると頻繁に行きたくなるのがトイレ。トイレの悩みと言えば便秘や軟便などが一般的ですが、最近多く聞かれるのが【頻尿(ひんにょう)・尿漏れ】についてです。
【頻尿・尿漏れ】と聞くと、加齢によるものと思われている方が多いのではないでしょうか。たしかに、これらの症状は年齢とともに増加していく傾向にあるため、加齢との関係がないとは言えませんが、これらの排尿トラブルが近年、『過活動膀胱』というひとつの疾患として注目され、新たな治療法がわかってきているのです。
そこで13回目のティエスのタネは、加齢だけでは片付けられない『過活動膀胱』についてお話したいと思います。

過活動膀胱とは?

「突然強い尿意が起こり、がまんするのが難しい」「トイレが近い」「尿意を感じるとがまんできず、トイレにつくまでに漏れてしまう」などの症状を示す病気です。最近の調査で、40歳以上の男女8人に1人が過活動膀胱の症状を持っていることがわかりました。

【症状】
  1. 尿意切迫感
    急に尿意をもよおし、漏れそうでがまんできない
  2. 夜間頻尿
    トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる
  3. 切迫性尿失禁(尿漏れ)
    尿意切迫感だけでなく、場合によってはトイレまでがまんできずに尿が漏れてしまうこともある

【原因】
過活動膀胱には、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起こる「神経因性」のものと、それ以外の原因で起こる「非神経因性」のものがあります。

  1. 神経因性過活動膀胱
    脳血管障害(脳卒中や脳梗塞など)や、脳の障害(パーキンソン病など)、また、脊髄の障害の後遺症により、脳と膀胱(尿道)の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きると、排尿に関する信号のやりとりが正常に働かなくなります。 その結果、膀胱に少ししかたまっていなくても尿を出そうとしたり、「締める」「緩める」の連携がうまく働かなかったりして過活動膀胱の症状が出ます。
  2. 非神経因性過活動膀胱
    神経トラブルとは関係ない原因で起こり、過活動膀胱の原因の80%以上がこちらのタイプと言われています。
    • ○骨盤底筋のトラブル
      女性の場合、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることがあります。そのために排尿のメカニズムがうまく働かなくなり、過活動膀胱が起こります。
    • ○それ以外の原因
      上記以外の何らかの原因で膀胱の神経が過敏に働いてしまう場合や、原因が特定できない場合もあり、いくつかの原因が複雑にからみあっていると考えられます。この原因の特定できないものや加齢によって起こる活動膀胱が実際にはもっとも多く存在しています。

【治療】
主に問診による症状の把握によって、どのタイプかを判断します。診察時には、頻尿・尿漏れの始まった時期、状況、量、出産状況、薬の服用、脳障害・腎臓結石などの既往歴の有無、必要があれば膀胱炎などの病気がないかを尿検査で調べます。さらに超音波で、膀胱下垂や残尿の状態などをチェックし、診察の結果、治療が必要な場合は薬の処方と生活指導が中心になります。

まとめ

No,013 加齢だけじゃない?!過活動膀胱のこと 実際に、【頻尿・尿漏れ】などの症状があっても治療を受けている人は全体の10分の1程度です。排尿トラブルを抱え困っていても、「恥ずかしいから」と、多くの人が誰にも相談できずにあきらめたり、我慢したり、受診をためらわれるそうです。
しかし、過活動膀胱は命に関わらないとは言え、いつもトイレのことが気になって、外出するのが嫌になったり、家事や仕事の妨げになったり、気分が落ち込んだりと生活の質を著しく損なうことがあります。適切な治療や対処方法で症状は改善されますので、「恥ずかしいから」とあきらめずに、話しのしやすいかかりつけの医師、あるいは泌尿器科などの専門医の診察を受けていただけたらと思います。

それでは今回はこの辺で。
次回のティエスのタネもお楽しみに!

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